新中1準備講座

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スタディ・コラボ代表ご挨拶

スタディ・コラボ代表の乾です。 保護者の皆様、生徒の皆さん、 中高一貫校合格おめでとうございます!お子様の大切な 6 年間を正 しく見据えるために私の経験を詰 め込んだメッセージを書きました。 是非お読みいただき、お力になれればと思います。

研伸館予備校にて英語指導に携わる。生徒アンケートにて 10 年間トップ評価を獲得。東大京大志望の生徒はもちろん、 関関同立志望者からも絶大な支持を得る。2002年、スタディ・ コラボ設立。現在までに約 3,500 人の中高一貫生の第一志望 合格を支える。激動の入試改革を独自の視点で力強く導く。
スタディ・コラボ代表乾
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第 1 章 中学受験とのつながり

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中学受験は、子供の戦い以上に、保護者様の戦いで ある。志望校に合格するため、勉強に関することだけ でなく、それ以外の多くを保護者様が中心となって行 う。難関校になればなるほど、この傾向は強くなる。 中学受験の主体は生徒であると同時に保護者様であ る。合格通知は、ある意味で保護者様と子供たちの解 放宣言である。ここに大きな罠が潜む。子供たちは、 実は勉強以外のスキルを身につけていないのである。 中学受験は生活上必要なスキルを身につける時間を奪 う。生きるスキルを持たず、自己制御の力も未熟な子 供たちは、解放宣言移行、ユーチューブやゲームに明け暮れる。12 歳 13 歳の段階で、 自分でいろいろな物事を決めて行動できるほど子供たちは成熟していないのである。こう した現実をまずは親と子供で共有しあうことが、子供たちの実りある学校生活を送るため には重要である。

第 2 章 入学前にしておきたい大切なこと

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入学式を迎える前だからこそ、すべきことが一つある。小学校の 6 年間を振り返るこ とだ。苦労せずに合格通知を手にできた人がどれだけいるだろうか?時に悩み、時に迷い、 時に助けられたのではないか。喜びの向こう側に、多くの涙と汗の海がある。あの時、こ うすればという経験は少なくない。合格カリキュラムを絶対的な尺度として歩んできた、 歩まざるを得なかった高学年ではなく、入学しても間のない頃を思い起こす。中長期的 視野に立ち、子供の個性に合わせた学習をしていた当 時を。今必要なのは、この 6 年間の子供と保護者様の 足跡であり、その共有である。子供と話し合うことで、 そのとき子供はどう感じていたのか、どうしたかった のかに耳を傾けてみる。どのような学習方法が自分に 向いていて、向いていないのかを共有する。学校や塾 の先生に訊いてみるのもよい。近い将来に幾度となく 出会うであろう苦しみを乗り越える糧を得るのだ。大学入試は、子供一人ひとりの戦いで ある。自分を知らずして、自分を肯定せずして、次の道などはない。顔の見えない人たち が築いた合格実績を盲目的に信じるのではなく、子供自身と歩んだその道に転がる軌跡に 光を当ててみてはどうだろうか。

第 3 章 知識偏重の学習からの脱却

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中学受験は高度な情報戦である。大手塾が得意な分 野である。情報優先の社会では、知識が大切なことは 言うまでもないが、豊かな思考力があって初めて知識 は活きることを忘れてはいけない。中学受験にあたっ ての陰の部分は“学習とは、考えることではなく覚え ることだ”という間違ったメッセージを持ってしまう ことである。第一志望に合格した生徒や保護者様ほど、 刷り込まれている可能性がある。目の前の成功体験が将来の躓きの種となる。中学受験後 も、思考力よりも暗記力に傾く理由は、暗記力は計量化しやすく視覚的であるためである。 多くのテストが短時間にどれだけ多くの問題が解けるかを主眼としている。考えていては 時間が足りない。また、知識学習には、何ページ進んだという量で測れるために、指導者 だけでなく学習者である子供自身にも達成感が生じる。さらには、計量化できるがゆえ、 保護者様も安心感が得られる。思考学習と異なり、手を使ったり、体を使ったりするので 視覚的に把握しやすいのもその要因である。しかしながら、学習が高度になってくると思 考力が要求される機会が増加する。英語や国語の記述問題や数学の融合問題を解くには思 考力が欠かせない。こうして、中学 3 年生ころ(早い人は中 2 夏ごろ)に、成績のピー クを迎え、その後残酷な現実に直面する。本格的な受験勉強を始める高2あたりからは、 思考力のある生徒の後塵を拝する。成功する生徒は思考力を武器に、知識を有機的に記憶 していく。知識偏重者の「短期記憶」ではなく、「長期記憶」として頭に刻み込まれていく。 忘れにくく、活かしやすい知識となる。中学生という心身共に成長の時期だからこそ、目 先を追う学習ではなく先を見据えた学習を組み立てる。 「なぜ」を土台に、知識を積み上 げていく学習スタイルの確立を目指したいものである。

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第 4 章 「なぜ」と思う心を取り戻そう

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「なぜ海は青いの?」「手で掬った水はなぜ青く ないの」と問う子供の目を思い起こす。そうした 好奇心がやがて大きな力になると信じ、時に隠れ て本を手にした。好奇心こそが勉強の尽きること のないエネルギー。時が経ち、傍らで見ていると もどかしいことだらけの受験。錦の御旗となった 「効率主義」「成果主義」が、いつの間にか好奇心 を鈍らせ、時に好奇心を奪ってしまう。少し自由になった今だからこそ、あの頃に戻って みる。体を動かし、音楽を愉しみ、旅をし、自然や人とふれあい、歴史を紐解く。求める のは誰かが用意した答えではない。自分の体から生まれる「なぜ」を集めるのだ。周囲に 目をやれば、「なぜ」に満ち溢れている。「なぜ」の総和が今この世界の原動力である。「go の過去形は went である」なんて、ちっぽけな知識。大切なのは、「100 近くある不規則 動詞のなかで、なぜ go の過去形だけが頭文字が g ではなく w になるのか」に気づくこ とであり、知りたいと思うことである。テストには決して出ない知識だが、そこには言葉 を学ぶ上の示唆にあふれているのだ。

第 5 章 「goed」と書いた君は学ぶ天才だ。

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左の問い(「読解力」の問題)は、「PISA(ピザ)」 の国際学力調査(OECD =経済協力開発機構が実施) が読解力を測定するために 2018 年度に出題した問 題である。モアイ像で知られるイースター島をテー マとした大学教授のブログと、本の書評、さらに、 科学雑誌の記事の3つの異なる文章を読み比べても らい、島から大木が消滅した原因について、資料から根拠を挙げて記述するよう求めてい る。どの学説を選んでも自由だが、根拠を提示しながら、自分の考えをまとめる力が問わ れている。日本の読解力の正答率は、全体では OECD の平均を上回っていたが、アジア では、北京・上海・江蘇・浙江(第 1 位)やシンガポール(2)、マカオ(3)、香港(4)、 韓国(9)の下位に甘んじて、第 15 位であった。前回実施(2015 年度)の8位から大 きく落ち込んでいる。詳細な分析は専門家に任せるとして、教える現場の人間として言う ならば、明らかに知識偏重学習の終焉の証左でしかない。残念ながら、どこの現場でも、 相も変わらず詰め込み教育に余念がない。そこは、正解を答える者のみが評価される世界 である。間違いは否定され、ユニークな答えは嘲笑を受ける。教えるものが一つ高いとこ ろに立ち、教わるものが一つ低い位置に座る。どれだけの知識を詰め込めたかをひたすら 競うゲームに興じているのだ。しかし、本来の学習とはそうしたものであろうか?学習の 楽しさは、正解からではなく、ちょっとした躓きや個性的な解答から生まれるものではな いのか。そうした貴重な資産を学ぶ者同士が共有し、お互いの糧とする。試行錯誤や質疑 応答を通じて、お互い高めあうのが学習ではないのか。go の過去形を goed と答えた君 は決して間違っていないのだ。恥じることでもない。なぜ動詞には不規則と規則があるの かをめんどうくさいと思った君に才能があるのだ。その間違いを分かち合い、そこから多 くのことを学ぶのだ。学習とは、失敗や間違いから学ぶことである。goed を笑う人たち は、go の過去形がなぜ went になるのか、goed が許された時代と場所があることを知 らない人たちだ。気にせず君は王道を歩め。「失敗したわけではない。それを誤りだと言っ てはいけない。勉強したのだと言いたまえ」(エジソン)

第 6 章 大学入試は、「教養」と「論理的思考力」①

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東大京大および国公立医学部といった最難関大学では、先行逃げ切りは至難の業であ る。努力と工夫だけでは、何ともならない。数学での「論理的思考力」と高い「教養」が 要求される。前者は、中学入試の段階である程度、ふるいにかけられている。現行の仕組 みでは中学入試の偏差値順である。中学入試の算数の先生が正直であれば、教えてくれる であろう。他方、教養に関して言えば、これからの学校生活で身につけていくものである。 日本一の中高一貫校と言われる灘中の生徒を思い出す。中1時の定期テストでは 180 番 前後と最底辺だった。個別指導にて 1 度教えただけで、京大医学部はほぼ合格、東大理 Ⅲはおそらく合格するだろうと確信した。いや 実は、授業の前一目見た際に「できる」と感じ たのだ。彼の小さな手には司馬遼太郎の「花神」 があった。保護者様に何度「京大医学部は確実 に通る」と説明しても理解してもらえなかった。 また、最初の授業中に「it は『それ』ではないよね」 と質問を受けたときにも、その疑問力、質問力 のすごさに驚いた。情報化社会では、軽視しが ちな疑問を持つ力を高いレベルで身につけてい たのだ。群を抜く「教養」が、疑問力、質問力、行動力(後述)でどんどん成長するのが 予測できた。数学もできるだろうと思ったが、自分よりできる生徒がたくさんいると言っ ていたので、東大理Ⅲ合格までの確信は持てなかった。実際は、高校になって本格的に大 学勉強するようになると一気に数学の成績も上がり、最後は東大理Ⅲに現役で合格した。 クラブはテニス部に在籍し、高校時代は生徒会にも参加していた。とにかくエネルギーの ある生徒で、いろんな学校行事に全力で時間を使っていた。理Ⅲ合格という誰もが驚くほ どの結果を出すことになったが、その片鱗はその 6 年前に既に見せていたのである。余 談だが、高 2 のはじめまで、単語や文法テスト(知識関連)は、ほとんどの人(特に女子) の後塵を拝していたことを付け加えておきたい。

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第 7 章 大学入試は、「教養」と「論理的思考力」②

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論理的思考力のある生徒が好き な科目と言えば、数学である。経 験則だが、英語のできる生徒は先 行逃げ切り型の学習に適性があ り、数学が得意な生徒は大器晩成 である。大器晩成と言えば、響き は良いが、現実はそう一筋縄では ない。往々にして周囲は「ハラハ ラドキドキ」である。論理的思考 力に秀でた子供の特徴は、①暗記を嫌がる②ノートを取らない③復習をしない④意味を実 感できないもの(興味のないもの)には意欲がわかない、などがあげられる。知識学習では、 マイナスにしか作用しない。数年前に指導した生徒は、まさにその典型であった。中1の 1 学期の成績はかなりの上位であったが、次第に下降の一途をたどった。高校時にも成績 は低迷し、高 2 の始まった段階では、大学進学すら口にできなかった。合理的思考力が あるがゆえに、中学ではその大半を占める暗記型の学習に対して何の意味も感じなかった。 スポーツに打ち込む日々もあったが、ケガなども重なり順調ではなかった。保護者様とは、 「無理をせずに子供の心身の成長を待ち続けましょう」と何年も同じ話を続けた。「論理的 思考力があるので、1 年も真剣に勉強すれば東大京大レベルの学力は身に付きます。それ までに、体力、集中力など生きる力を身につけましょう。あのころの元気な彼を取り戻し ましょう」「大学受験に関しては、東大京大はまず合格します。数学が合否を決める東大 京大では、今成績は低迷しているけれども、彼の数学力は大きな武器です。お子様を信じ ましょう」と。数学の専門家でない私が、彼の数学が爆発的に伸びると感じたのには根拠 がある。初めて出会ったときに、「僕は算数が好きで、一問一問に時間をかけて解くのが 楽しいのだ」といった趣旨のことを言っていたからである。一問一問と向き合う力を強く 感じたからである。論理的思考力とは、単に数学の問題を数多く解くだけでは身につかな い。時間効率の良い、答えを覚えるだけの勉強は、彼らの知的好奇心を揺さぶることはな い。夏に顔を見せ「やっと自分がやりたいことを見つけました」 と言ったときに、「一問一問と向き合う力」と「生きる力」が 同義であると強く感じた。

第 8 章 子供の文字を見てみよう。

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面談の際には、手書きのノートや試験の答案は必須 である。文字の一つ一つを見れば、子供の気質や性格、 場合によっては将来(大学)まで予想できる。「東大 合格者トップ層は字が汚く、2 番手グループは字が綺 麗」だとテレビで語っていた人がいた。天才型の生徒 は、字が汚く、秀才型の生徒は字が綺麗と言い換えて もよい。合格の決め手が数学である東大理Ⅲ京大医に は、読みにくい文字、数字を書く生徒が多い。特に男の子の文字は、まるで象形文字を解 読するようなものである。突拍子もない発想やひらめきなどには、言語化できないものか もしれない。こうした生徒の多くは、ノートをとる習慣がない。その必要性も当の本人は 感じていない。ただし、リアルな経験と成果が比例する語学の取得を苦手とする場合も少 なくない。他方、国語力のある生徒の文字は、大きく筆圧の強さを感じる文字である。必 ずしも、美しいとは言えないが、誰が見てもはっきりとわかる文字を書く。句読点も明確 である。消しゴムでの消し忘れなども少ない。当然、ロジックのしっかりとした文を生み 出す。彼らの多くは、高校生になっても鉛筆を使い、その傍らには、小学生のころから愛 用していると思われる筆箱がある。意味を考えながら一つ一つ物事を進めるため、短時間 で多くのことをこなす学習を苦手とする場合もある。大器晩成型の特徴でもある。文字に 現れる個性を読み解き、その個性を尊重しながらも、必要に応じて改善を促していく。そ れも教える側の大切な役目である。

9 章 勉強上手な生徒の文字は読みやすい。

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学習の初期の段階では、文字にこだわることを勧めて いる。学習とは、コミュニケーションの一つであり、そ こには学ぶものと教えるものがいる。わかりやすい文字 (必ずしも美しい文字ではない)は、双方にとって有益 である。学ぶものにとっては、誤字脱字や書き損じなど も少ないうえに、復習をする際に、正確に見返すことが できる。対照的に、自分が書いた字ですら判別できない 生徒は復習効率が悪い。そもそも復習することすらしな い。また、分かりやすい文字は、教わる側から多くのも のを引き出す。教える側も文字が読めなければ、アドバ イスを与えることはできない。円滑なコミュニケーショ ンにおいて重要な役割を果たしている。分かりやすい文 字とは、どういうものだろうか?目安は、大文字の A が A 罫(7mm 間隔で横に引かれ た罫線)の 8 割程度。小文字の a が 6 割程度の大きさにする。なお、ノートには B 罫(6mm) もあるが、英語や国語では間隔が広い方が視認性は高く、添削や修正をするには広い方が 向いているのだ。余裕があれば、ノートへの文字は一行おきに書くのがよい。修正や添削 のためである。また、アルファベットに関しては、次の 3 点にも注意したい。①重ね文 字②空き文字③一文字訂正である。「重ね文字」とは、間違った個所の上に、修正(通常赤) をすることである。視認性が悪く、後になってみると何が書かれているのかわからない。 「空き文字」とは、アルファベットの a の上が閉じていないため、u なのか o なのかわか りにくい。空き文字の生徒にスペルミスが多いのには理由があるのだ。「一文字訂正」とは、 dougher の修正を o の下に a と修正することである。「空き文字」と同じくスペリング にミスが多い。間違った単語全体に二重で取り消し線を引き、その下に daughter と記載 するのが良い。文字や修正方法をひと工夫することから、学習を始めてほしい。

第 10 章 すごいノート

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授業開始の前に、ノートを見る。添削をしたり、 アドバイスを与えるためだ。何冊かのノートに目 を通しながら、授業の組み立てを考える。生徒が 何を理解し、何を間違っているかを知ることがす べての始まりだ。ときどきすごいノートを見るこ とがある(英文解釈の授業)。彼女が使うノートは やや大きめで、一般的な A 罫(7mm 間隔)では なく U 罫(8mm 間隔)と間隔の広いタイプを用 いる。上部には、授業で扱う英文をコピーしたものを張り付ける。下半分には、和訳を書く。 ここまですれば十分立派な予習である。しかしながら、彼女はここにとどまらない。自分 が書いた答案を、解答を参照に丁寧に自己添削する。多くの生徒の授業後がそこにあるの だ。授業では、予習でわからなかったこと、新たに学んだことを書き込んでいく。刻むといっ た方がよい強さで書き込んでいく。脱線した内容であっても、価値を見出せばすぐさまそ こに記す。教えはじめて、一年近くなるが、最初の頃より も、ノートの質が格段に向上している。授業後には、自分 で調べたことを書き込んでいる。学び取るのだという意志 を感じる。学びを通じて、生きる力を高めているのだ。彼 女の前では、薄っぺらい授業など見せることなど到底できない。講師を育てる生徒でもあるのだ。教室は、生徒との 知との戦いでもある。

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