[甲南女子中学新中1(現小6)]合格発表後、入学に向けて準備しておくこととは?
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甲南女子中学合格発表後、受験の解放感から一気に勉強しなくなる生徒がいます。最善のスタートを切るためにも、入学前の情報収集は必ず行っておきたいところ。本記事では、新中学1年生向けの学校・定期試験情報を発信しています。甲南女子を指導して約20年の実績と経験から、中学生活を送るうえで気を付けるべき英語・数学の学習のコツをお伝えします。
◆新中1生のための甲南女子中学の英語◆
【1】使用教材、進度について
例年甲南女子中学では「New Treasure」という教科書を使用しています。この教科書は公立中学が使用しているいわゆる「検定教科書」とは違い、中高一貫校用に製作されたハイレベルな教科書で、甲陽学院中学・六甲学院中学等で使用実績があります。主な特徴としては下記の通りです。
①収録単語数が多く、レベルが高いものが扱われている
検定教科書では3冊(中学3年間分)に登場する単語数は約1200語であるのに対して、New Treasureは2冊(中学3年間分相当)ですでに約3000語が扱われています。特に中1の間は知らない単語を大量に覚えることになるため、初めて本格的に英語を学習する生徒は苦労することが多いです。
②Stage 1~Stage 3で中学・高校範囲を網羅している
New Treasureでは公立で使用されている教科書のように、中学範囲、高校範囲とはっきり単元が分けられている訳ではなく、最初の3冊で中学・高校範囲を網羅しています。そのため、一般的な中学生用の参考書では対処できない単元がたびたび登場します。Sアドの進度では、およそ中3の1学期に高校範囲の内容を学習しはじめます。
③ 学校で扱われる範囲について
学校の授業では、教科書の中でも以下を主に扱います。
・新出単語…レッスンごとに単語リストが配布されます。英単語・発音記号・和訳をまとめて書いておくシートで、試験前には暗記必須です。発音やアクセント問題にも使用されます。
・Key Points…その課で習う文法事項を用いた例文集です。小テスト、定期テストはここからの出題が非常に多いので、これも英作できるようにしておくのが得策です。形式は試験によって異なりますが、日本語→英語への英作文ができるようにしておくのが最も良いでしょう。
・本文…数名の人物のダイアログ形式になっています。その課で習う文法事項に加えて、会話の中で用いる表現、イディオム、熟語なども重要ポイントとして扱われます。
・Read…様々なトピックの読み物を扱う長文読解のページです。学年が上がると、定期試験で総合問題的な扱いでここから出題されます。全体内容の把握をしておく、和訳ができるようになっておくことはもちろん、重要な文は全て英作文できるようになっておくのが理想です。前置詞のカッコ抜きや和訳、並べ替え英作文、前文書き換え問題、内容一致問題が過去には出題されています。学年が上がるほど試験での比重も大きくなります。
【2】学校の授業・定期考査等について
今後、学校の授業の進め方は変わる可能性がありますし、SアドとSTでは進度も違いますが、現中学1年生を参考に進め方等の概要をご紹介します。
・英語1:教科書本文とKey Pointsを用いてリーディング・表現を中心に授業が行われます。教材はNew Treasureを使用します。
・英語2:New TreasureのReadと準拠問題集である「文法問題集」を中心に授業が行われます。
・英会話:ネイティブの先生と日本人の先生により、オリジナルプリントを使用して進められます。大きな試験は特にありませんが、提出物や授業内の活動の様子が平常の得点になるようです。
各定期考査の範囲はSアドが3~4個、Lesson約2.5~3個分ぐらいですが、1年生時にはそこまで大きな差になりません。
【3】コラボでの取り組み
(1) 余裕を生む先取り学習
スタディコラボでは、基本的には徹底した先取りスタイルで授業を進めています。「実力練成テキスト」を使用した先取り学習をすることによって、早めに全体像を明らかにし、毎回の試験まで苦手な箇所に時間を使って穴を埋めることを目的としています。実際、軌道に乗った生徒は学校での授業が復習となり、余裕をもって日々の学習に取り組むことができています。
しかし、先取り学習に疑問を持つ生徒も中にはいますし、実際全員に適しているとは限りません。代表的な理由として「どんどん先に進んでもどうせ忘れてしまう」というものがあります。実際、多くの生徒は2,3ヶ月前に授業で扱った内容は半分近く忘れてしまいます。どんなスタイルを取り入れるにせよ、中学生の間はとにかく繰り返し反復練習を行い、基礎の定着を図っていかなければなりません。
(2) コラボの先取り学習
スタディコラボの先取り学習は、ただ単に速く進むだけではありません。生徒の状況や学校の進度によっては先取りをストップし、復習にあてることもあります。講習会など、時間に余裕のある時には日頃あまり扱えない長文問題に取り組むこともあります。いずれにせよ、繰り返し学習できるよう工夫しています。
(3) 演習量の差→理解度の差→得点差
中1の間の成績の差は演習量の差です。理解度の差はさほど大きくありません。しかし、この中1での演習量の差が理解度の差を生み、さらに中2,中3となるころには大きな得点差となって現れます。ですから、ある程度の量をこなさなければもちろん理解できませんし、定着もしません。ただ漫然と単語を書いたり、問題を解いたりすれば良いというものではありませんが、最低限の数や量、学習に充てる時間は必要であるということを肝に銘じていただきたいと思います。その様にして数をこなしていけば要領もつかめていくことでしょう。
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◆新中1生のための甲南女子中学の数学◆
【1】学校の使用教材と進度について
・体系数学(教科書)、体系問題集の特徴
ここ5年間、教科書は「体系数学」を使用しています。問題集については、傍用問題集である「体系問題集」を採用しています。体系数学とは、中高一貫校向けに編集された、“中学範囲と高校範囲の無意味な垣根を取り払う”ことをテーマとした教科書です。
メリットとしては、従来の教科書では複数学年にまたがって分割されていた類似単元を、一気にまとめて学習できるという効率の良さが上げられます。
・学校の進度
進度は、中1の前半に関しては、学校行事(KGF等)の関係で他の女子校よりもかなりゆっくりとしたペースで進みます。中1の2学期以降は1学期の遅れを取り戻すためにハイペースとなり、2学期以降の定期試験で点数が取れなくなるケースが多くなります。中1終了時に中2までの教科書がほぼ終了、中2終了時に中学数学のほぼ全範囲が終了となります。
高校生になると進路選択も必要になってきますが、医学部やその他理系学部をお考えの方は、理科の学習を少なくとも高1からは本腰を入れなくてはなりません。そのため、英語・数学をいかに早く学習済みにして、余裕を持たせるかが、医学部やその他理系学部への進学に欠かせません。学校進度の理科のスピードに合わせておくと、高3の夏あるいは2学期まで単元学習が続くため、入試演習をする時間がとれなくなるのが現状です。
【2】定期考査に向けて
・試験内容
2020年度は代数・幾何ともに標準的なレベルの試験で、平均点もしっかりと高く出ています。しかし、年によっては最初の中間試験で差がつきやすい問題が出題されることもあります。過去には、2学期以降、代数の先生がグループ学習を取り入れたことで、黒板での授業がなくなり、授業内容の理解ができない生徒が増え、試験の平均点がかなり低くなったこともありました。またSアドの代数の試験では量・レベルともにかなりシビアな計算問題が出題されることで平均点が下がることがあり、平均が50点台となることもあります。
教科書と問題集をきちんとやっていくのみでは足りず、かなりしっかりとした心構えと準備をして試験に臨まなければ、「最初のテストでつまづいてしまった」という大きなショックを受けることになってしまいます。
・定期試験出題の傾向と対策
Sアドの数学は数学1、数学2ともに、数研出版の体系数学[教科書・問題集・チャート式]からの出題がメインとなっています。そのため、普段の学校授業の問題や学校でのグループ学習で解いた文章題などがきっちりと理解することが大切です。また、体系問題集(発展)の宿題が定期的に学校で出されていますが、こちらの問題集は少なくとも3回は演習しましょう(ただし、間違った問題のチェックしたところのみ)。定期試験で点数に伸び悩む生徒の多くは、この体系問題集をきっちりできていないことで、点数がとれないことが多いです。特に、宿題の期限が差し迫り、解答をそのままノートに写して、宿題を提出している場合は、問題集をやったとは言えません。
問題集を地道に解いている生徒は、必ずと言っていいほど成績上位に存在します。コラボの先輩のSアド生で数学トップの方は、少なくとも2週間前には問題集を1通り終わらせています。あとは間違えたところをいくつもやり直すようにしています。これだけ早くテスト範囲の問題集が終わらすことができるのも、コラボでの先取り学習が効果的であり、成績上位に結びつくようなカリキュラムにしているということも言えます。 コラボでの定期試験対策は過去問や学校の数学担当講師の特徴を、小テストや定期試験を見ながら特徴をとらえて、より効率よく試験対策を実施しています。
【3】入学までに準備しておくこと
入学までに準備しておくべきことは以下の通りです。
① 計算力(スピードと正確性)
② 文章問題の読解力
③ 入学までに1学期期末試験内容までを学習しておくこと
中1の1学期の間は易しい単元しか扱いません。定期試験も比較的点数が取りやすいです。差が開いてくるのは2学期~3学期あたりからで、数1(代数)では「1次関数」、数2(幾何)では「合同の証明」を学習をするあたりです。このころになって躓かないように、1学期の学習内容は早く終わらせてしまい、遅くても夏休みに2学期内容の予習を済ませておかなければなりません。1学期が始まってしまうと、体育祭、文化祭、クラブ活動などでなかなか時間が取れません。よって、比較的学習のしやすい1学期の範囲を入学までに済ませておくことが望ましいです。
・数学学習のスタート時の注意点
算数と数学は似ているが全く別教科である、という意識が必要です。算数は「答えは何になるのか」を最重要視する教科であるのに対し、数学は「なぜその答えになるのか」を最重要視する教科であるからです。
【4】コラボの6年間の取得講座
東大・京大・難関国公立医学部志望 | 国公立医学部・阪大・神大志望 |
中1数学総合S | 中1数学総合SA+ |
中2数学総合S | 中2数学総合SA+ |
中3数学総合S(後半 数ⅢC) | 中3数学総合SA+ |
高1数学総合S(数ⅢC履修終了) | 高1数学総合SA+ |
高2理系数学総合S, 高2文系数学総合S | 高2理系数学総合SA, 高2文系数学総合SA |
高3理系数学総合S, 高3文系数学総合S | 高3理系数学総合SA, 高3文系数学総合SA |
※中学生の間は特に、英語・数学に力を入れてください。
総合クラスでは、学校ごとの定期試験対策を無料で試験前に実視します。
東大・京大・難関国公立医学部志望の方は中3から開講の中3物理化学総合Sの取得をお勧めします。国公立医学部・阪大・神大志望の方は、高1から開講の高1物理化学総合SAの取得をお勧めします。
(1) 先取り学習
スタディコラボの集団個別指導では、基本的には徹底した先取りスタイルで授業を進めています。先取りをすることで、学校授業の内容を余裕もって、聞くことができます。また、数学は計算問題が中1の間は特に多く、演習量も大事になります。
(2)小テストによる徹底した確認
授業内容の確認のために、小テストを授業の初めに行います。小テストの点数は、前回の授業内容の理解ならびに宿題をしっかりしていたかどうかの確認になります。
(3)定期試験前日に試験対策制度
コラボでは、試験後の授業を前倒しで、テストの前日に振替を行っています。そのため、前日に最終的なチェック授業ができるため、記憶にも残りやすく、生徒のやる気も普段以上に出る結果になっています。場合によっては、定期試験は午前中のみなので、お昼の学校帰りに、試験対策として授業を振替
えることになります。
(4)定期試験の応援イベントの実施
定期試験前は、原則日曜日に定期試験にむけての対策講義を平常授業とは別に行います。
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