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灘中・高校の攻略

灘中学・灘高校

◆灘中の英語◆

【1】灘中英語の使用教材について

 76回生(新中3)において、灘での使用教材は①「実力練成テキスト」、②「ニュークラウン[三省堂]」、③「NHKラジオ基礎英語」、の3点が使用(③は自習用教材ですが、定期考査では出題)されています。ニュークラウンは文科省検定教材ですので様々な公立中で実際に使用されており、近隣の私立中(洛南附属、六甲学院、神戸女学院、および神戸海星女子)では実際に使用、配布のみ、あるいは長期の休み期間の課題として使用されています。プログレスやニュートレジャーといった、検定外の教科書ではないので教科書の内容も非常に標準的です。しかし、授業進度が他校に比べて早いことから毎学期ごとに教科書(例年ニュークラウンは1~3までで構成)が1冊終わることを想定しながらの学習をおすすめします。使用教科書が標準的なレベルとは言え、公文式等である程度の英語学習者であってもあれもこれもと文法や単語の学習に追われてしまいますので学習が後手に回る可能性があります。ちなみに73回生(新高2)の1学期終了時での履修単元は過去形(不規則動詞まで全て含む)まででした。

灘中では担当となる先生方によって、授業の進度や使用教材、そしてテストの難易度などが大きく左右されます。以下は主な授業内での使用教材です。

図1) 主要教材採用例

74回生(新高2) 橋本先生の使用教材に関して

ニュークラウン(昨年度より改訂版が使用)

バードランド完成問題集(洛南附属や大阪桐蔭でも使用)

海保先生オリジナル、授業内配布プリント

学研出版、中学ニューコース(こちらは参考書扱い)

指定辞書(ビーコン)

※基礎英語は74回生では採用されていません

【2】定期試験について

・試験内容

例年、基本的な知識を問う素直な問題が多いです。冠詞(定・不定冠詞)、be動詞、発音、時刻、そして人称代名詞などを含む英語における基礎の基礎がしつこいまでに問われますが、年度によっては90点台~80点台後半が平均点となります。

【3】入学までに英語学習をはじめるにあたって

・スタート時の注意点

 発音と文字がリンクしていないと必ずつまずきます。

 →発音記号を大事にし、音声とスペルを結びつけて日本語との違いを意識しましょう。

 →外国語と丁寧に向き合う。決まりごとなどを面倒だと感じても投げ出さないこと。

 →小学校で習うローマ字全てを英語に当てはめようとしない

・学習方法の提示

ノートの取り方、テストのやり直し方

記号問題、穴抜き問題で練習するのは非効果的です→やはり全文を体系的にこなす

(触れるという感覚が重要)→英作の力をつけるような練習が一番の近道です。

 →基礎英語はサボらない。普段から真面目に聴いている生徒はやはり学年上位。

◆灘中の数学◆

【1】使用教材について

 学年によって若干の変更もありますが、2019年の中1では「プライム代数Ⅰ幾何Ⅰ」を使用しています。これは洛南高校付属中学校や甲陽中学校でも採用実績のある問題集です。市販はしておらず、一般の方はもとより我々塾業界の人間でも入手は難しい問題集です。他の市販教材に比べて難易度はかなり高めであり、章末問題に含まれている問題は特に難易度の高いものが多いです。

「宿題用」「定期試験の範囲になる問題集」として「数BEKI」「最高水準問題集」などを使う学年もあります。すべてを不定期で配布するプリントのみで進める学年もあります。市販の問題集等でかなりの準備をしない限り、定期試験でひどい点数をとることも多々あります。おすすめは「新Aクラス問題集(代数)(幾何)」です。定期試験にそのまま出題されたことがありした。また、上記の配布プリントにおいて、授業中にしっかりと聞いていて黒板に書かれたものを正確に写していなければ試験前に苦労をするのは間違いないでしょう。

 中学生範囲はおおよそ1年間で終了します。中学2年生から高校生範囲に入るのですが、そこで使われる教材が教科書準拠問題集である「4STEP」または「オリジナル」であり、宿題用が「青チャート(チャート式)」です。チャート式はレベルの高い順に赤、青、黄、白の4つがあり、多くの進学校(私立でも公立でも)では青チャートが採用されていることが多いようです。青チャートは教科書レベルの基礎的な問題から、大学入試問題の標準的なレベルまでを網羅しています。また、すべての公式に証明がきっちり記載されているので勉強しやすいのも特徴の一つです。中3になると東大の入試問題が定期試験に出題されることもあります。中学生が解くにはかなりの難問(大学入試問題の発展レベル)も出題されるので、それに対応するには“難易度の高い”自宅用問題集(赤チャートレベル)を用意する必要があります。

・学校の進度

 中1の1学期の進度は非常にゆっくりであり、全国から「算数の猛者」の集まる灘中生にとってすでに学習済みの単元も多数あるため、定期試験も易しく思え「なんだこの程度か」と安心感に浸っていると危険です。(ちなみに2015年度1学期中間試験代数の平均点は92.6点)遅くとも中3から進度は速くなり、扱う問題の難易度も上がり、ついていけなくなる生徒が増え成績の“2極化現象”が起こるようになります。

灘は現在も「高校入学」制度を取り入れているため、進度調整として中3の3学期は復習期間となり前には進みません。その結果他の私立高校よりも遅い進度となるため、高校1年生の3学期あたりから猛烈に速くなります。すべての問題を扱わなくなり「各自でやっておくように」が増えていきます。

・課題点と対応策

 東京大学(理Ⅲ)や、京都大学(医)のような超トップ校への進学を考えている人は受験勉強に対する意識も早いので、学校の進度では間に合わないことに早々と気づきます。難関大学現役合格のためには、遅くとも高校1年生終了時には数学Ⅲまでの学習を終えてセンター試験レベルの数学なら満点がとれるようになっていることが必要条件となるので、そこから逆算した先取り学習が必要となります。結果として、上記の「各自でやっておくように」に対しても慌てないようにはなります。

【2】定期試験について

・試験内容

 中1の1学期中間試験は「代数」と「幾何」の2種類の試験があります。2学期以降は学年により幾何の試験は期末試験のみに課することもあります。学年担当の先生によって大きく異なります。

 これまで「代数」に関しては他中学校とほとんど変わらない試験ということもあり、高得点者続出となりました。100点満点でなければ順位が3桁ということも少なくありません。ところが、ここ数年間は傾向が大きく変わりました。中1の1学期で「1次不等式」が範囲だったのですが、高校数学Ⅰの内容のものも普通に出題されており、難易度が急に上がりました。中学範囲の単元であっても高校範囲の知識を問うような出題になっています。 「幾何」に関しては他中学校とは大きく異なる可能性があります。算数との大きな違いは「証明問題」が主流となることであって、その答案の書き方に細かい注意点が学年によって存在します。たとえ答えがあっていても、授業中に先生が指示した書き方(ひらがな1語まで)をしていなければ大きな減点となります。中学範囲の幾何を扱っている限りはこのことに最大の注意を払わないといけないでしょう。

【3】数学学習をはじめるにあたり

・スタート時の注意点

 算数ではいかに頭の中で計算をして答えを早く正確に導くのかが重要でしたが、そのために答案を書くことができない生徒が多いのも事実です。答えのみを求めるのは、センター試験と一部の私立大学までであって、その他は答えのみあっていても答案として採点者に伝わらなければ0点になります。普段の勉強から途中計算や考え方を記入する癖を付けておきましょう。男子生徒(特に灘中の生徒)は、計算は暗算で行い答えのみをノートに書いていることが多いです。これでは、間違っていてもどこで間違えたのかわかりません。本人が後から見直してもわからないことが多く、講師がアドバイスしようにも講師もどこまで理解しているのかすぐにはわからない場合が多々あります。例えば方程式の文章題で、立式は合っているが途中計算が間違えた場合は、根本的には理解しておりテストの際は計算ミスをしないよう注意し、検算を行うようアドバイスができます。しかし、式も書いていない場合は式を作れるかどうかの確認から行う必要が出てきます。これでは、生徒が理解していても講師がそれを確認するのに時間がかかります。毎回式や考え方を書くのは時間がかかり面倒なようですが、実はテスト前の時間がないときには逆に時間節約になるのです。

また、学年が上がると定期試験で答えのみを書かせる問題の割合は減り、考え方を書かせる問題がほとんどを占めます。ある中3生の答案では、答えは合っていたが途中計算の説明不足で10点満点の問題が0点になっていました。再度繰り返しますが、答えは合っていたのに10点中0点です。これは極端な例ですが、途中計算をしっかりと書くように心がけ、答案を先生に読んでいただくという気持ちで試験に挑む必要があります。

・学習方法の提示

 「数学の先取り学習はなぜ必要なのか」将来理系に進まれる場合数学のほかに理科が必要となります。また、物理,化学,生物と3科目必要な場合もあります。物理,化学を得意科目にするためにまた正しい知識を身につけるためには数学の知識が必要です。特に物理は数Ⅲで習得する微分積分の概念を理解することで理解度が飛躍的に上昇します。

 数学は、数学Ⅲを学習してこそ全体像(なぜ、この単元の学習が必要なのか等)が見えてきます。将来の志望校に向けて最も回り道をしない最短距離を行くには出来るだけ早い時期に数学Ⅲを学習することであることを念頭に置いていただきたいと思います。